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あなたも貧困に向かっている? 〜『専業主婦になりたい女性たち』レビュー

      2015/12/03

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著者は『「婚活」時代』を山田昌弘先生と共著し「婚活」という言葉を流行らせたことで有名な白河桃子先生です。
相模女子大学客員教授であり、少子化ジャーナリストとしても精力的に活動を行っています。

本書は、専業主婦志向の未婚女性が増えていることを受け、現在の専業主婦の実情を著者自身の足で取材し考察などを含め一冊の新書としてまとめたもの。
専業主婦の実態はもちろん、20代独身男子たちの本音座談会も収録されており、新書としては濃い内容となっています。
一時的であっても専業主婦を考えている婚活女性は、貧困に陥らないために一度は読んでおいた方が良い良著かと思います。

著者は大学で客員教授も務めており、学生と婚活を含めたテーマで話をする機会も多く持っています。
その中で印象的な学生の言葉がありました。

学生にお母さんのインタビューをさせると、子供が小さな頃は専業主婦だった一が今はなんらかの形で働いています。お母さんの「今の不安」を聞いてもらうと「あなたの学費と老後」と答える。(p.241)

本書には様々な立場や世帯年収の専業主婦が登場していますが、そのほとんどが上記のような不安を抱えることになるだろう可能性を感じさせる内容です。

2014年現在、専業主婦として生きてきた65歳以上の女性は二人に一人が貧困だそうです。
また「若年女性の貧困」として、家もなく友達の家を転々とし、年収も100万を切っている若い女性たちがいることを挙げています。

老後も若年層も、女性は貧困のリスクを男性より多く抱えている。
その事実に向き合っていく必要性を強く感じた一冊でした。

最後に、「養っている人を求めているから結婚できない」女性が一定数いることを挙げています。
これは「子供が小さいときだけ専業」を希望している人も含めたものです。

幸せな結婚をするためにも、将来貧困に陥らないためにも、自分の食い扶持のことは自分自身で真剣に考える必要がある、ということですね。
(あえて、自分自身で「稼ぐ」必要があるとは言いません。)

「日本の専業主婦志向を助長するのは〜」などの語り口は、女性は専業主婦になるべきでないという筆者の考えが前面に出すぎている感もあります。
しかし現実をベースにしているだけあり、どのような結婚をして、どのような人生をこれからつくっていくのかを婚活女性が考えるには、大きな足がかりとなるでしょう。

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